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事例20231127 飼い主が亡くなったトラちゃん(2)〜引き出し後、乳び胸に

    トラちゃんはセンター内で職員や獣医師のみなさんから手厚いケアを受けていました。

    体重は2キロ弱と痩せており、骨折したように途中から手前に折れ曲がった左前脚、好酸球性肉芽腫症候群によって上下の唇が一部無くなっており、左耳もかきむしって変形、その下にもかき傷と出血が広がっていました。
    どれも最近のものではなく、体調を崩したBさんがトラちゃんの世話をできなかったものと想像しています。

    このような健康状態であり、「もう看取り期」だろうと、センター獣医師よりどうぶつがかり代表へ引き取りの依頼が来ました。12月28日より代表宅で暮らしています。(どうぶつがかりには保護施設はなく、原則として保護はしません)

    その後、民間の動物病院で再検査をしていただき、
    ●左前脚の折れは骨折ではなく関節の変形
    ●左耳内に炎症はない
    ●左耳下のかきむしりもセンターでの治療でほぼ収まっている

    ・・・ただし、「乳び胸」によって呼吸困難を起こしていました。
    ど「ちちびむね?」 先生「にゅうびきょうです」
    あまりなじみのない病名ですが、リンパ液が胸の中で漏れて、肺を圧迫します。その液の色が乳色であることから、この病名が付いたそうです。

    トラちゃんは、12月30日から入院となってしまいました。退院は能登半島地震が起きた翌日の2日。
    先生、年末年始に申し訳ありませんでした!
    (つづく)


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